お役立ち情報
おしゃれな雨樋で家の外観は劇的に変わる!
選び方・人気商品・施工事例・費用まで徹底解説
はじめに:雨樋って何?なぜ大切なの?
雨樋(あまどい)は、屋根に降った雨水を集めて、建物の外壁や基礎を守るための大切な設備です。もし雨樋がなかったら、雨水が屋根から直接流れ落ちて、外壁が汚れたり、基礎が傷んだりしてしまいます。
雨樋選びは重要でたくさんの種類があります。素材も違えば、形も色も様々。そして、選ぶ雨樋によって値段、耐久性、外観、メンテナンス性が違います。
つまり、雨樋選びは「安いものを選べばいい」という単純な話ではないのです。上記に挙げた性能を総合的に考えることが大切です。
このブログでは、特に「トイレス工法」という特殊な工法についても詳しくご紹介します。
目次
雨樋選びの考え方が変わってきた
❶
雨樋は「機能だけ」じゃない時代に
住まいへの意識変化
家の価値にも影響する雨樋選び
❷
従来の雨樋とトイレス工法、何が違うの?
従来の雨樋とは?
トイレス工法とは?
雨樋の基本を知ろう
⚪︎
雨樋はどんなパーツでできている?
- 部材各所
1. 軒樋
屋根の軒先に取り付けられ、雨水を受け止めて集めます。建物外壁への雨だれを防ぎ、基礎部分の浸食を防止する重要な部位です。
2. 集水機(しゅうすいき)
軒樋から流れる雨水を竪樋に導くためのパーツです。デザイン性のある集水器を使えば、外観のアクセントにもなります。
3. エルボ・曲がり部材
雨樋を建物の形状に合わせて取り付けるための部材です。特に複雑な屋根形状の場合には重要です。
4. 竪樋(たてどい)
軒樋で集めた雨水を地上または排水設備へ流す役割を担います。雨水を効率的に地面に流し、外壁の汚れや劣化を防ぎます。
雨樋の種類と選び方
❶
素材で選ぶ:どれが長持ちする?
おしゃれな雨樋を選ぶ際には、素材の特徴を理解することが大切です。
塩化ビニル(樹脂製)雨樋
耐久性:△
- 軽量で安価、ホームセンターでも購入しやすい
- DIYでの修理も比較的容易
- 塩害地域では、夏の直射日光による高温(60℃以上)で膨張し、冬の寒さで収縮・硬化しやすい
- 金属に比べて錆びにくいが、紫外線劣化や大雪、台風被害で破損しやすい
- トイレス工法(屋根一体型雨樋)
耐久性:◎
屋根と雨樋が一体となり、屋根で雨水を排水する新技術「トイレス工法」。従来の雨樋のように曲がったり継ぎ目が外れることがないので雨水が漏れることなく住宅への負担を軽減。頑丈かつシャープな見た目で、理想の家づくりの新しい選択肢を提供します。
❷
形状で選ぶ:角型?丸型?どっちがいいの?
おしゃれな雨樋の種類には、形状による違いもあります。
半円型(半丸型)
丸い形状をした伝統的なタイプで、価格が安い為一般的な住宅で多く使用される。
和風建築や一般住宅によく使われる。
軽量で錆びないが紫外線劣化に弱く雪や台風で破損しやすい。
どんな家に合う?:モダンな家、シンプルなデザイン
角型
四角い形状の雨樋で雨水の流量を確保しやすく、価格が安い為一般的な住宅で多く使用される。
モダンなデザインの建物にマッチ。
軽量で錆びないが紫外線劣化に弱く雪や台風で破損しやすい。
どんな家に合う?:和風の家、優しい雰囲気の家
吊り型(鎖樋)
樋を屋根の外に吊り下げるタイプで、デザイン性を重視した建物に用いられます。
モダンなデザインの建物にマッチ。
軽量で錆びないが紫外線劣化に弱く雪や台風で破損しやすい。
どんな家に合う?:和伝統的な和風建築、デザイン性を重視する家、レトロな雰囲気の家
箱樋(特殊形状)
デザイン性を重視したカスタム形状で高級住宅や個性的な建物に採用されるが
ゴミや落ち葉が溜まりやすく年月が経つと草やコケが生えやすいリスクがある。
雨水を受けるための箱の造作や防水をするため手間やコストがかかる。
どんな家に合う?:モダンなデザインの家、高級感を重視する家、外観をすっきり見せたい家
トイレス工法(特殊形状)
デザイン性を重視した形状で一見箱樋のように見えるが箱樋のデメリットを改善した雨どい。 ガルバ素材の為、軽量で耐久性が高く腐食に強い
どんな家に合う?:どんなスタイルの家にも合う、特に外観をすっきり見せたい家、メンテナンスを減らしたい家
❸
色で選ぶ:家の色とどう合わせる?
おしゃれな雨樋を選ぶ際には、色の種類も重要なポイントです。
外壁や屋根の色に「馴染ませる」
雨樋の色を外壁や屋根の色に合わせることで、すっきりとした落ち着いた印象になります。最も一般的で失敗しにくい色選びの方法です。
サッシの色と「合わせる」
雨樋の色をサッシ(窓枠)の色に合わせることで、縦のラインが統一され、住宅のデザインが引き締まる効果があります。モダンで洗練された外観を目指す場合に効果的です。
あえて「アクセント」として使う
雨樋を意図的に目立たせる色にすることで、住宅のデザインにアクセントを加える方法です。外壁や屋根とは異なる色を選ぶことで、個性的で印象的な外観になります。
失敗しない!雨樋選びの5つのポイント
❶
家の外観デザインと合っているか
雨樋は、住宅の外観において「機能性」と「美観性」のバランスを取ることが最も困難な要素の一つです。従来の雨樋は、雨水を効率的に排水するという重要な機能を果たしながらも、建物の外観デザインにおいては「邪魔な存在」として認識されることが少なくありませんでした。
従来の雨樋が抱えるデザイン課題
- 視覚的な突出感:建物のラインを遮断
- デザイン性の制約:機能性優先で色彩・形状の選択が限られる
- 維持管理の問題:メンテナンスや自然災害による外観への影響
デザイン選定の重要ポイント
- 建物との調和:外壁・屋根との統一感と建物のラインを損なわない形状選択
- 色彩・形状の選択:馴染ませる・合わせる・アクセントの3つのアプローチでコーディネート
- 素材と周辺環境:各素材の特性を理解し、周辺環境や建築様式との調和を考慮
❷
長持ちする素材か?メンテナンスは大変?
住宅の雨樋において、素材の耐久性とメンテナンス性は長期的なコストと居住者の安心に直結する重要な要素です。従来の雨樋素材は、それぞれ固有の耐久性とメンテナンス課題を抱えており、住宅のライフサイクルコストに大きな影響を与えています。
従来の雨樋素材の耐久性課題
- 塩ビ製:紫外線劣化、温度変化による変形、継ぎ目の劣化
- アルミ製:酸雨による腐食、継ぎ目からの漏水、変形しやすさ
- 鋼板製:錆の発生、塗装の剥離、継ぎ目の腐食
- 銅製:高コスト、緑青による色変化、継ぎ目の腐食
- ステンレス製:高コスト・加工難・色種が少ない
これらの素材を用いた従来の雨樋では、いずれも「継ぎ目」という構造上の弱点を持ち、雨水の浸入や腐食の起点となることが避けられませんでした。また、定期的な清掃、塗装、部品交換などのメンテナンス作業が不可欠で、長期的なコスト負担と外観への影響が課題となっていました。
トイレス工法では、厚み0.5mmのガルバリウム鋼板を使用した一体構造により、従来の雨樋が抱えていた耐久性とメンテナンス性の課題を根本的に解決しています。ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金メッキにより、優れた耐食性と耐久性を実現する高品質な素材です。
❸
住んでいる地域の気候に合っているか
雨樋の選定において、地域の気候特性(積雪・雨量・風速)に適した排水性能は、住宅の安全性と耐久性に直結する重要な要素です。日本は南北に長い国土を持つため、地域によって大きく異なる気候条件に対応した雨樋設計が不可欠です。
🌨️ 積雪地域での雨樋課題
- 雪の重みによる破損:積雪重量による変形・脱落
- 氷柱の形成:落下事故のリスク
- 凍結による破損:水の凍結膨張による継ぎ目の破損
🌧️ 多雨地域での雨樋課題
- 集中豪雨への対応:短時間での大量雨水の処理能力
- 詰まりの防止:落ち葉やゴミによる排水不良の回避
- 台風時の強風:強風による雨樋の脱落・破損リスク
従来の雨樋では、これらの地域特有の課題に対して個別の対策 が必要でした。積雪地域では雪止めの設置、多雨地域では大型の雨樋と排水管の設置など、地域に応じた追加工事とメンテナンスが不可欠でした。
トイレス工法では、屋根と雨樋の一体化により、地域の気候特性に応じた最適な排水性能を実現しています。一体構造により、積雪の重みによる変形や脱落のリスクを大幅に軽減し、同時に効率的な排水機能を維持できます。
❹
雨樋を見せる?隠す?
🏠 雨樋設置方法の選択肢
- 露出型(見せる):雨樋を外観の一部として活用
- 隠蔽型(隠す):雨樋を建物の構造内に組み込み
- 半隠蔽型:部分的に雨樋を見せるデザイン
- 装飾型:雨樋を装飾要素として活用
「見せる」設置方法のメリット・デメリット
- メリット:メンテナンス性が良い、コストが安価、修理が容易
- デメリット:外観への影響、デザインの制約、汚れが目立つ
- 適用場面:実用性重視、コスト重視、伝統的な建築様式
「隠す」設置方法のメリット・デメリット
- メリット:外観の美しさ、デザインの自由度、汚れが目立たない
- デメリット:メンテナンスが困難、コストが高い、修理が複雑
- 適用場面:デザイン重視、高級住宅、現代的な建築様式
従来の雨樋設置では、この「見せる」か「隠す」かの選択において、必ずしも一長一短のトレードオフが避けられませんでした。美しい外観を追求すればメンテナンス性が犠牲になり、実用性を重視すれば外観デザインが制約されるという構造的な問題がありました。
トイレス工法では、屋根と雨樋の一体化により、従来の設置方法の制約を根本的に解決しています。雨樋が完全に隠れることで外観の美しさを実現しながら、同時にメンテナンス性も大幅に向上させるという、従来では不可能だった理想的な解決策を提供しています。
❺
予算は?長期的なコストは?
雨樋の選定において、初期費用だけでなく、10年後の総コストを考えることが大切です。おしゃれな雨樋の種類を選ぶ際に、長期的なコストも考慮しましょう。
💰 雨樋のコスト構造
- 初期費用:素材・形状・設置方法による価格差
- メンテナンス費用:年次清掃・塗装・部品交換
- 修理・交換費用:破損・劣化による修理・部品交換
📊 素材別コスト比較(10年間)
- 塩ビ製:初期費用安価、3-5年で交換必要、総コスト高
- アルミ製:中程度の初期費用、5-8年で修理必要
- 鋼板製:中程度の初期費用、定期的な塗装必要
- 銅製:高額な初期費用、長期間使用可能
- ガルバリウム:中程度の初期費用、高耐久性
トイレス工法の施工事例集
トイレス工法って実際にどんな感じなの?と思っている方に、これまでに200件以上も施工した実際の事例をご紹介します。様々なタイプの家屋、建物での施工事例を見ていただけます。
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雨樋の無いスッキリした外観に!
費用の目安を知ろう
❶
リフォームする場合、いくらかかる?
◎ リフォーム時の初期費用比較表
◎ 10年間の総コスト比較
💰費用についてのまとめ
- 塩化ビニル:約225~300円/m/年|初期は安いが交換サイクル早め
- ガルバリウム:約233~350円/m/年|意匠性と耐久性のバランス良
- ステンレス:約325~371円/m/年|塩害に強いが単価高め
- 銅製:約360~450円/m/年|最長寿命級だが酸性雨に弱い・高額
- トイレス工法:約250~334円/m/年|見た目・耐風性◎、雪止め不要で維持負担小
❷
費用を抑えるコツ
💡 抑えたいポイント
- 複数業者からの見積もり:3社以上から見積もりを取得して比較
- オフシーズン施工:繁忙期(春・秋)を避けて施工
- 部分リフォーム:必要な部分のみの施工で費用削減
- 既存足場活用:他の工事と同時施工で足場代を節約
- 素材の選択:用途に応じた適切な素材選択
まとめ
⚪︎トイレス工法が選ばれる理由
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